『vertical infinity』 サンシティ越谷市民ホール 2F 5列
ハロー越谷!
今まで埼玉といえば大宮、大宮、大宮。一回のツアーで大宮には何度も訪れつつも越谷は初上陸です。いや、TMRのライヴ自体は98年のJT2(その時の印象はあまりよくなかったらしいですが…)で一度訪れているんですが。ってことで7年振りのLIVE REVOLUTION in 越谷。しかも関東公演ファイナルです。
最後なのでもう細かいレポは抜きにして、ざっと感想だけ。
今まで行ってきた関東圏(特に大宮→NHK→神奈川)の狂乱の盛り上がりに比べたらそれほどでもなかったけど、2階の最後列から2列目で全体を見渡していた限り、そんなに盛り上がりに欠けたって程じゃなかったと思う。
隣の小ホールで尺八と琴の演奏会をやっているようで(笑)隣のおじいちゃんおばあちゃんたちに届け!とか老い先短い(<失礼)彼らに残りの人生新しい世界を開いてあげるべく、この音を隣に届けて!みたいな悪ノリ的トークで煽ったり、後半は言葉を発せず、雄叫びのような叫びだけで会場と掛け合い、通じ合えた、と思った。
歌声に確かに彼の魂を感じたし、2階の後ろでも良かった、楽しかった、と心から思えた。
ターボコールも揃ってはいなかったけど、皆の求めて、呼ぶ声は確かに会場を埋め尽くしていたと思う。
だからアンコールで出てきて、「どうしてもお互い気持ちを通じ合うことができなかった。そこでずっと待っているので、何時間でも待っているので、呼んで下さい」と云った時には冷水を浴びせかけられたように一気に冷めた。それから怒りと悲しみをぶつけるように必死に叫んだ。
会場中を悲鳴のような痛切なターボコールが包み、それから彼らは出てきて、暗闇の中唐突にvestigeが始まった。その瞬間、救われた気がした。
その後は普通にウルワシキセカイ→Go'inとノリノリで盛り上がって、最後には上半身裸になって。
再びターボコール(これは最初から皆必死)の後にMCなしでAlbireoが始まって、普通にOut Of Orbitで締め、と思っていたら突然Pied Piperが始まって「飛べー!!」と。飛んで飛んではしゃぎまくって、最後はギターを背中で引いたり床に置いたり超ゴキゲンで、その後にOOOで「歌えー!!」と大合唱で締め。
最後、サポメンも去った後に語った彼の言葉は、越谷は前回あまり良い思いをしなかったのでリベンジ的に臨んで、でも自分が思ったようには通じ合えなくて、それでも最後、ここでやってよかった、再び越谷に来るのが何年後になるかはわからないけど
「ここでまた会おうぜー!!!」(生声)
でも一度冷めたあの気持ちは、後味の悪さは、ずっとずっと残ると思う。今まで何度も何度もそんなことを繰り返して、でもそれは彼がそれだけライヴに真剣で、真摯に向き合っているから妥協は出来ないのだ、と。それはわかっている。
でも正直、冷めた。あの時のターボコールは悲しみよりも怒りの方が勝っていたと思う。
このまま呼ばなくても本当にずっと待ってるの?いっそ皆で帰っちゃえばいい!!『ごめんねタカノリ、私たちが悪かったの、お願いだから出てきて』と遜ってお願いをする。そんなのもう沢山!!!!!
とか思いつつも好きな気持ちに負けて叫んでしまう。
結果としてアンコール後は本編より遥かに盛り上がったし、タカノリもノリノリで良かったけど、でもその反面『何がそんなに不満だったの?』とあまりの感情の起伏の激しさに戸惑ったり。
これも一種の演出だと思うとホント憎い。意識的ではなくても。無意識を気取ってるけど絶対意識的だと思う。
それでも大好きだし、離れられない。
宗教って上手くまわっているな、と末期信者な自分を実感したツアーファイナルでした。