love laboratory

TMRのうろおぼえライブレポート。今はほぼ過去ログ置き場。

『UNDER : COVER』 栃木県総合文化センター

ツアー関東初上陸!!ハロー栃木!!電車で揺られること約2時間、宇都宮までプチ遠征。行って来ましたライヴレボリューション2006。今年初ライヴです。栃木はギリギリ日帰りが出来る関東圏内、ということで、涙のJTツアーから始まって伝説のprogressライヴ、B★E★S★T、去年のvertical infinity、そして今年で5回目です。数えるとたったの5回ですが、何故か毎年来ているような錯覚が。。。<記憶が曖昧だったので過去ログ確かめたら去年も同じようなこと言ってました(苦笑)そして、去年の栃木もZ列、最☆後☆列でした。これも何かの縁なのでしょうか? さて、関東初なので、リピーターが多いTMRのライヴの中では珍しくツアー初参加者が多かったであろう栃木公演。初日の大阪が終わったあとで本人が公式に『今回はLIVEの構成が特殊なだけにみんなの戸惑いも云々』と語っていたので期待と不安がかなり入り混じっていたんですが・・・実際私もかなり戸惑いました。会場中の皆も同じ気持ちだったのでは?それが良いと思うか悪いと思うかは、それぞれの受け取り方次第ですが。 Set List 1.HIGH PRESSURE 2.HOT LIMIT 3.Joker 4.Web of Nights★ 5.INVOKE★ 6.Zips 7.夢の雫 8.AQUA LOVERS 9.vestige-ヴェステージ-★ 10.THUNDER BIRD 11.WHITE BREATH 12.crosswise★ 13.夢幻の孤光★ 14.ignited-イグナイテッド-★ 15.魔弾 16.LOVE SAVER 17.Twinkle Million Rendezvous en1.BOARDING en2.HEART OF SWORD en3.CHASE/THE THRILL★ w en.LIGHT MY FIRE ★はUNDER COVER未収録曲 どうせ開演は押すだろう~とギリギリまで物販並んでいたら、トイレに行く暇もなく5分押し程度であっさりスタート。と、いきなりおじいさんの昔語りが始まります。子供に「昔あった悲しい物語を語って聞かせよう」と。去年は池田シャア秀一のナレーションから始まったけど今年は何が飛び出すのか?戸惑いつつもドキドキわくわく。会場のセットも中世ヨーロッパ調で、まるでどっかのビジュアル系バンド(マリスミゼル?)の会場に迷い込んでしまったかのような。後ろのモニタにはまるでベルバラな衣装を纏ったタカノリが物語の主人公を演じてます。おじいさんが「まずは明かりを消して」と会場中が闇に包まれたところでいよいよ開演!モニタからタカノリが飛び出し(実際はポップアップから登場)物語が目の前で現実に。 以降、後ろのモニタでは物語が展開されつつUNDER COVERの曲が次々と演奏されていくわけですが・・・ぶっちゃけ映像の意味はよくわかりませんでした。元々はvestigeのPVの天使タカノリがベースになっているんですが、何故か中世ヨーロピアン調だったりヴァンパイアだったり時系列もバラバラで、所々曲とリンクしつつも意味不明な演出の方が目に付き。。。私は2階の一番後ろだったので映像の字幕もよく読めず、タカノリとモニタが同時に目に入るようなポジションではなかったので自然にどっちかに偏ることになり、映像見てると曲に集中できず、何と言うか、中途半端にコンセプチュアル狙う意味が最後まで掴めませんでした。 元々コンセプトアルバムを作ってそれをもとに物語を展開するならわかるけど、全く違う意図で作られた曲を無理矢理ひとつのコンセプトにまとめるのはかなり無謀。それでも曲は慣れ親しんだ曲ばかりなので、それはもう、我々も経験値を積んでいるのできちんと盛り上がりますが。 vestigeで一旦幕を閉じるまでの一連の物語は私では理解不能なので、テッカンあたりに美辞麗句並べ立てて解説してもらいたいものです。 THUNDER BIRDで衣装替えしてテラスに出てきた次なるコンセプトは・・・王様?頭に載せてるティアラがライトでキラキラ反射しているのが気になります。近くで見たい。しかし、THUNDER BIRDからいきなりWHITE BREATHで後半戦!といってもいまいちノリきれず。段々身体もあったまってきたものの、前半のバラードに行くまでの6曲の方が一気に会場もヒートアップしていた感があるので、最後Twinkle~に行き着くまで、最高潮に盛り上がったとは言い難いような。それでもTwinkleは大好きな曲なので、感動のラストは飾ってくれました。 そしてアンコール。MCは宇都宮名産の餃子ネタと、苺(とちおとめ)と、何故かSUNAOへのセクハラ(笑)照れ隠しというか会話に困ると常にSUNAOを辱めてネタにしてました。10周年だから、といって昔語りをするようなことはなく、こうやって毎年、栃木でライヴをやれていることって地道だけれどすごいことなんだと、これからも『次また来て見たい。次はもっともっとすごいものが見れるんじゃないか』と思わせられるようなライヴを続けて行きたい、というようなことを言っていました。 そして今年の3月に定年退職して天下ってる(!?)父ヤスヒロに送る、とBOARDINGへ。続くHEART OF SWORDはいきなりHofSのPVが!会場中歓喜の悲鳴!!さすが、リクエストNo.1に輝いただけあって、この曲に思い入れが強い人も多いかと思います。その後、独裁からvestigeに至るまでのPVが正に走馬灯のように映し出され、10年という年月を懐古して涙。涙。そしてまだまだいけるよなー!とCHASE/THE THRILL。このままラストもう一曲いく?と思いきや、一度引っ込んでダブルアンコールでLIGHT MY FIRE。(<お約束) 結果として、新しいことに挑んではいるけれど空回り、それ以外は目新しいこともなくラストに行くにつれて予定調和感が拭いきれないライヴでした。だってセットリストも去年のイヤカンの拡大版って感じで(アンコールなんてまんま一緒!)もう読めてるっちゅーの。ニューアルバムを引っさげてのツアーじゃないし、以前のB★E★S★Tツアーのようにシングル曲メインってわけじゃないし、ファンのリクエストを元に作ったカバーアルバムのツアーだから、確かに盛り上がることは盛り上がるけど、完全燃焼には程遠く、ラストにカタルシスもなし。10周年だからっていうような記念ライヴ的な要素も薄い。 UNDER COVERに収録された曲はどれも好きだし(自分が入れた曲はランクインしなかったけど)確かにライヴで聞きたいしいいんだけど、それでももうライヴの定番的なLOVE SAVERは聴き飽きたとか、UNDER COVERに収録された曲以外も最近の曲ばかりで面白味もなく(っていうかぶっちゃけINVOKEとかCHASE/THE THRILLとか私は要らない・・・)ライヴ自体は確かに楽しいんだけど、プラスアルファの『何か』、TMRのライヴの魅力に今ひとつ欠けるUNDER COVER初日でした。 大きな構成が変わることがない限りこの不満は解消されないと思いますが、その不満を打ち消すような、『何か』を見つけるのを今後の課題として、残りのライヴに挑んでいきたいと思います。